10年放置の古いWordPressをFTPで手動更新:AIと挑み技術的負債を3時間で物理破壊した構造ハック

AI奮闘記

10年間放置した化石のようなWordPressサイト。再起を図ろうにも、PHPは古く、知識は『FFFTP』で止まっている。普通ならここで「詰み」を悟って挫折するが、今回は強力な軍師(Gemini)を雇った。

この記事は、AIを単なる時短ツールではなく「形勢判断の相棒」として駆使し、進化しすぎたAI(ニュータイプ)の導きによって、知識が10年前で止まっている旧人類(オールドタイプ)がエラーの海を3時間で泳ぎ切った、戦略的復旧の記録である。

※本記事は、サーバーの心臓部(コアファイル)に直接メスを入れる危険な外科手術の記録である。模倣によるサイトの破壊について、筆者は一切の責任を負わない。自己責任で実行してほしい。

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【現在の形勢:圧倒的不利】 10年放置の自動更新失敗と、tdタグの虚無

事の発端は、テーブル構造の <td> タグを手入力していた時のことだ。

「これもAIで出来るだろ。なんなら文字強調など装飾もやってもらおう」

早速、Geminiにパスすると、すぐにHTML形式で出力結果が出る。「AIを使えば、本当に時短になるなぁ」と感心したのも束の間、何かおかしい。

改行が無駄に多いのだ。その事をAIに伝えても直らない。

「Wordpress側の問題か?」

当然だ。10年間放置していたサイトである。バージョンも古いままだし、プラグインも古い。改行問題を解決するためには、小手先の修正ではなく、WordPressの環境そのものを最新に変える必要があった。

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【現在の形勢:反撃準備】 管理画面に入れない状態からの反撃準備

作業の前に、Geminiを有料プラン(Pro)に変更することにした。

理由は「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」を起こす確率を少しでも下げるためだ。WordPressのコア設定変更で嘘を教えられたらサイトが即死する。サーバーが完全に破壊されるリスクを思えば、当然の投資と言える(まあ、初回は1ヶ月無料なのだが)。

次に、「ライターチャット」から「マネタイズチャット」へ問題点を提示する。

記事を作成するための「ライターチャット」に現在の改行問題をまとめさせ、それをサイト運用を担当する「マネタイズチャット」にパスして作業を開始させる。私が実際に使ったプロンプト(要件定義)は以下の通りだ。

【Geminiへのパス(指示内容)】

10年前に作成したWordPressサイトの「改行と余白の自動整形(間延び問題)」について、設定の改善を行いたいです。現在の症状と環境は以下の通りです。

【現在の症状】
AIが出力した「人間が読みやすいように改行(Enter)が入ったHTMLコード」をエディタに貼り付けると、WordPress側が勝手にその改行を <br> や余分な <p> として解釈してしまい、プレビューすると行間がスカスカに間延びしてしまいます。
間延びを防ぐために「HTMLコード内の改行をすべて物理的に削除(1行に圧縮)」すれば正常に表示されますが、それだと後から人間が修正・メンテナンスできず困っています。

【環境と疑わしい原因】
・サイト開設は10年前。
・当時、「エディタ上の見た目と実際の表示を近づける」ために、改行を勝手に <br> に変換するような設定をした記憶があります。
・「TinyMCE Advanced(現:Advanced Editor Tools)」や「PS Auto JB」などの古いプラグインを入れたままになっているか、functions.php に wpautop 関連の記述を追加した可能性があります。(10年前なので詳細はうろ覚えです)

【達成したいゴール】
人間が読みやすく改行を入れたHTMLコード(<div><p>を使ったもの)を貼り付けても、勝手な余白が追加されず、かつ自分でも修正しやすい環境を作りたいです。

私が今から確認すべきプラグイン、WordPressの設定箇所、または機能(カスタムHTMLブロックの活用など)について、優先順位が高いものから順に、初心者でもわかるように手順を教えてください。

こんな論理的な要件定義を数秒で作ってくれるとは、生成AIの進化には舌を巻く。これをマネタイズ担当のAIに渡し、本陣への突撃を開始した。

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【現在の形勢:混戦】 PHPバージョンアップエラーと真っ白な画面

まずは古いプラグインの削除だ。とは言え、どれを残せば良いかも分からない。ググってられないので、Geminiにパス。一つずつ名前を打ち込むのは非効率の極みなので、プラグイン一覧とWPのバージョン画面をスクショして(画像にして)丸投げした。

AIからの回答は冷徹だった。

  • プラグイン brBrbr の稼働
  • PHP 5.6.40 での運用(極めて深刻)

指定された「brBrbr(改行問題の元凶)」を無効化し、サーバー管理画面からPHPを一気に8.3へ引き上げる。F1のエンジンをリヤカーに積んだようなものだ。

案の定、画面は真っ白なエラー表示(ホワイトアウト)に染まった。

こんなエラー、ググっている時間はない。エラー文をコピペしてGeminiにパス。「Head Cleaner」が原因だと言うので、一度PHPを戻して無効化。再度8.3にすると、また違うエラーが出る。

ここでGeminiから厳しい制止が入る。「モグラたたきはやめて、必要な4つだけ残せ」

至極真っ当な軍師の意見である。PHPを元に戻し、必要なプラグイン以外はすべて無効化。しかし、それでもエラーは止まらない。

詳細は省くが、PHP5.6からいきなり8.3へのジャンプは不可能とのこと。「一度7.4にして、WordPressを更新しろ」という助言に従うも、今度は「自動更新システム」自体が機能不全に陥っていた。

ブラウザ経由での更新は不可能。物理的なバイパス手術が必要になった。

【現在の形勢:逆転】 FileZillaによる手動更新と、wp-contentの回避

「FTPソフトを使って手動で更新する」

これがGeminiの出した最終手段だが、一つ困ったことがある。自分のFTPに関する知識は、化石のようなソフト「FFFTP」で止まっているのだ(泣)。

困ったら正直にGeminiにパスする。

「FFFTPを触った経験があるなら大丈夫」と返答が来る。最新ツール「FileZilla」をダウンロードし、AIのナビゲートに従って更新作業を続行する。左がローカル、右がサーバー。ディレクトリ構造の概念さえ覚えていれば、ツールが変わっても本質は同じだ。

最新のWordPressを展開し、「wp-contentフォルダ」以外のすべてを上書きする。(※間違えてwp-contentを上書きするとサイトの中身が全滅する)。

これで行けると思ったら、またエラー。失敗かと思いGeminiにパスすると、軍師は冷静に現状を分析した。「手動アップデートは完全に成功している。PHP 7.4は中継地点の役割を果たした。今は逆に、そのPHP 7.4が邪魔をしている。直ちに8.3へ変更せよ」

指示通り8.3へ引き上げると、今度は「古いテーマ(Simplicity2)」が規格外としてエラーを吐いた。FileZilla上から直接フォルダ名(Simplicity2-old 等)を書き換え、強制的に無効化。

管理画面から消せなかった「Head Cleaner」等の古き厄介者たち(10年分のキャッシュを抱え込んだ死体)も、FileZillaという物理兵器で直接ディレクトリごと爆破(削除)した。

これでついに、WordPressの設定画面への帰還を果たした。

【現在の形勢:完全制圧】 新環境の設営と、過去の遺物の清算

ここからは残敵掃討と陣地の再構築だ。

  • 新テーマ「Cocoon」の導入: Geminiの提案に従い導入。設定が複雑な「広告配置」や「高速化」の最適解も、すべてGeminiにパスして一瞬で完了。重複機能となる「All In One SEO pack」はゴミ箱へ。
  • 兵站(Google関連)の確保: 「Site Kit by Google」を導入し、アドセンスの「ads.txt」問題や、デザインを崩す自動広告の排除もGeminiの指示通りに制圧。

「これでようやく全部終わった」と思ったら、最後に「ブロックインサーター(視覚的エディタ)」が使えないという些細な問題が発生。

原因は単純だった。昔のビジュアルエディターは、勝手にタグを付与・削除してコードを汚す「おせっかい野郎(クソ仕様)」だったため、私が10年前に「ビジュアルエディターを使用しない」にチェックを入れていたのだ。

かつての「クソ仕様」が、今や理路整然としたブロックエディターに進化している。この10年でITの常識は根本から変わっていたのだ。

結論:AIは「検索ツール」ではなく「形勢判断の軍師」である

10年放置したWordPressの改修は、Geminiとの対話によってわずか3時間で完了した。

Geminiという相棒がいなければ、私はエラーの海で溺れ、無限のモグラたたきに数日間の時間を溶かしていただろう。

今回の作業で最も痛感したのは、AIは単なる「時短ツール」ではないということだ。エラー画面が出たとき、ググれば「あれが原因か、これが原因か」と迷宮入りする。しかし、Geminiは「エラー表示が出ても、着実に前進している」と正確な現在地を教えてくれる。

この「間違った道に進んでいないという確信(形勢判断)」こそが、人間が迷いなく作業に専念できる最大の武器だった。

過去の遺物はすべて清算した。ここからは、この最新インフラとAIを掛け合わせ、最小限の手間でサイトを収益化していく「攻め」のフェーズに入る。読者諸君も、化石のような知識にしがみつくのはやめにして、とっとと優秀な軍師を雇うことをお勧めする。

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