お願い:お使いの機器の環境(OSやブラウザ等)、その他の事情により、この記事には文字化け、何も表示されない等、表示に問題が生じる可能性があるのをご了承下さい。
吉野、吉田、吉永・・・こういった苗字を見る度、書く度にいつも疑問に感じます。それは
「この吉は上が長いのか?下が長いのか?どちらが正しいんだろう?」
ということです。
どういう事かと言うと、下の画像をご覧ください。
左が一般的な「吉」です。右が下の長い吉、通称「つちよし」というわけです。
でも、このつちよしは普通に「きち」や「よしだ」で変換しても出てきません。(「よし」の変換はそもそも「吉」すら出ませんが)
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表示のさせ方
まずはフォントを表示させますね(^^;)↓ここに表示されています。
𠮷
↑ここに表示されています。上記の文字は画像ではなく、フォントで表示されています。
では、このフォントの表示のさせ方を見て行きましょう
以下は文字化けを避けるため、画像か「つちよし」という言葉で表現しています。
コピペする
上の文字が、文字化けせずに表示されているならばコピペして下さい。コピペするのが、最も簡単な方法です。
パソコンはもちろん、スマホでもコピペで入力できます。
文字化けしていないなら、いつも通りに範囲指定してコピー&ペーストで問題なく使えると思います。
文字コードがどうこうという話は多くの人には必要ないと思います。
必要ないなら、苦労してやり方を学ぶ必要はないのでコピペで十分です(^^)
環境依存文字の文字コードを使う
ここからは、Windows7での話となります。他のOSでも同じ様にすれば出来ると思いますが、正直分かりません。
コピペも良いけど、もっとちゃんとしたやり方を知りたい人向けの話です。やり方としては、環境依存文字の文字コードを使います。
では、環境依存文字とはなんでしょうか?
本来なら、ここから環境依存文字とは何ぞや、文字コードは何ぞやと、延々と小難しい話が始まるんですが、今回はカットです(笑)
やり方だけを説明していきます。
決して、自分も良く分かってないからではありません。
つちよしの出し方
これを読んだだけでは、はっきり言って意味が分からないと思います。- 日本語入力モードにします。
- 20bb7と入力します。この時、スペースやリターンキーで変換せずに待機したままです。
- F5キーを押す。
- 環境依存文字となっている文字を選択する。
- リターンキーを押して決定する。
画像付きで説明して行きましょう。
- 日本語入力モードにします。赤枠に囲まれた箇所が「あ」の状態のことです。
- 20bb7と入力します。この時、スペースやリターンキーで変換せずに待機したままです。
- F5キーを押す。キーボードの上部にあるF1~F12の中のF5キーです。
- 環境依存文字となっている文字を選択する。機種によっては、文字が□と表示されていますが気にしなくても良いです。
- リターンキーを押して決定する。
ちなみに、「いち」で通常変換すると下のように出ます。
上の画像の赤い枠で囲まれた箇所を見て下さい。
環境依存文字と表示されていますよね?
Ⅰと①は環境依存文字ですが、通常変換可能です。
しかし、つちよしは環境依存文字の中でもCJK統合漢字拡張Bとかいう、かなりマニアックな位置付けなので中々サポートされないのです。
表示のされ方
実際に、各ソフトではどのように表示されているかを見て行きましょう。なお、自分はMicrosoft officeを持ってないので、メモ帳で表示させています(TT)
マイクロソフトオフィスのワード、エクセルも同じ様に出力されるようです。
Microsoft officeのワード・エクセル、メモ帳
つちよしのMSゴシック36つちよしのMS明朝36
つちよしのメイリオ36
Open office
オープンオフィスでは困ったことになってます(TT)メイリオ以外のフォントが使えません(TT)
もしかしたら、何かしらの対処の方法があるのかもしれませんが、結局分かりませんでした(TT)
Terapad
全く表示させられませんでした。文字コードの変換や再読み込み等の設定が上手く出来れば可能なのかもしれません。
しかし、自分が試した時は「??」と表示されて無理でした(TT)
辞書登録で通常変換可能に
windows10やwindows8でIME言語バーが表示されない方は、下記の記事も参考にしてください。2016年10月14日追記
Windows10やwindows8での消えたIME言語バーの出し方を解説。「言語バーが出ない、表示されない」という不具合はこの記事をご覧になれば解決します。言語バーの設定をすれば、非表示になって日本語入力できない状態も直るかと思います。
しかし、頻繁に使うなら変換表示させたいです。
かと言って、わざわざ「20bb7」という文字コードを覚えているのは大変だと思います(^^;)
そこで、あらかじめ辞書登録するという方法があります。
辞書登録の方法
これも画像付きで説明していきますね(^^)- 「ツール」を選択する。
- 「単語/用例の登録」を選択する。
- 「よみ(R)」の欄に「よし」と入力する。
- 「語句(D)」の欄に「つちよし」をコピペで入力する。
- 「登録(A)」を選択する。
- 「ツール」を選択する。画像の赤枠で囲んだアイコンです。
- 「単語/用例の登録」を選択する。画像の赤枠で囲んだ項目です。
- 「よみ(R)」の欄に「よし」と入力する。「きち」の変換で出したければ「きち」として下さい。
- 「語句(D)」の欄に「つちよし」をコピペで入力する。20bb7のF5変換でも出来ます。この時、画像の用に□と表示されても気にしなくて良いです。
- 「登録(A)」を選択する。
では、メモ帳で確認してみましょう。
上の画像の用に、変換候補で出てくれば成功です(^^)
おわりに
別に、自分の名前に「吉」も「つちよし」も入っていません。ただ、なんとなく疑問に思って調べてみたら色々分かって面白かったです(笑)
それで終わっても良かったんですが、世の中には人名として使いたい方がいるだろうと思いまとめてみました。
出来るだけ画像を使ってみたんですが、分かりやすかったでしょうか?
Open officeやTerapadでは、上手く表示させる方法が分からずじまいなのが悔やまれます。
最後になりましたが、あの牛丼で有名な吉野屋さんも「吉」ではなく、「𠮷」ですよ(^^)